アンバージャック（2003年生、母フィールソーナイス）

アンバージャック（2003年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カンパチ（魚）」。毛色は栗毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時14歳）と交配したフィールソーナイスが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着2回。2006年の京阪杯(G3)に勝利した他、2007年のシルクロードステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、日進牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

8月13日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のベルモントキャスカに3/4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中2週で迎えた2戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

3歳（2006年）

1月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したコアレスコジーンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中4週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

8月5日、中8週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたアレクシオス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の稲妻特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のナイトランブラーに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月23日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモスカイラインを3/4馬身差し切って3勝目を手に入れた。

10月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダンスオブサロメをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

11月25日、中5週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るコパノフウジンを上がり1位の末脚で半馬身差し切って4連勝で重賞ウィナーの称号を掴み取った。

4歳（2007年）

2月4日、中9週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月3日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

3月25日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアポロノサトリをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月19日、中5週で迎えた19戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

9月30日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

11月23日、中7週で迎えた22戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

12月23日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

5歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

8月3日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

9月6日、中4週で迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

6歳（2009年）

5月3日、約8か月の休み明けで迎えた27戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた28戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

7歳（2010年）

5月22日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた30戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた31戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた32戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。