ホウオウルバン（2018年生、母フサイチジェット）

ホウオウルバン（2018年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+パン種(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したフサイチジェットが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2023年の総武ステークス(オープン)に勝利した他、2023年のアルデバランステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小笹芳央によって2,376万円で落札された。

池上昌和厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月14日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

12月26日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

3歳（2021年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジュンキリタップに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月27日、中5週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

12月26日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイエストエンドを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って休養明けの一戦を制した。

4歳（2022年）

1月15日、中2週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイセイスラッガーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

3月5日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーブルシルエットを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

4月10日、中4週で迎えた11戦目は、卯月ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月12日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

12月10日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（2023年）

2月4日、中7週で迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウフンジンにクビ差届かず2着となった。

3月5日、中3週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴァルツァーシャルをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

5月20日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

12月10日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた20戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

6歳（2024年）

3月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦2勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

5月29日、中8週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた22戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、エベレスト特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月28日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、日刊ゲンダイ賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた24戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、スノーフレーク特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

7歳（2025年）

1月3日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた25戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。