ナリタキングオー（1992年生、母ドーンズヘイロー）

ナリタキングオー（1992年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のWild Again（当時12歳）と交配したドーンズヘイローが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は千葉県、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着4回、地方4戦0勝。1995年の京都新聞杯(G2)に勝利した他、1995年のスプリングステークス(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

8月14日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 雨/重）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたマイネルノルデン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のスルーリバースルーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したマキシムシャレードに半馬身届かず2着となった。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったスキーキャプテンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、タヤスツヨシにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1995年）

2月12日、中6週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタヤスツヨシに3馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる

3月26日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のフライトスズカを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

5月28日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

9月17日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマヤノトップガンをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月5日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4歳（1996年）

2月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた13戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた16戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5歳（1997年）

5月24日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた18戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

8月17日、中5週で迎えた20戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

6歳（1998年）

1月5日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって16着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテイエムトップダンに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

3月21日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

5月17日、中7週で迎えた25戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

10月28日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、秋田実騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のグランドチャンピオン2000（大井ダート2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた27戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

12月30日、中4週で迎えた28戦目は、地方重賞の埼玉新聞杯（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤裕太騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

7歳（1999年）

1月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ地方重賞の報知グランプリ・カップ（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。