スイートクラフティ（1998年生、母ゲーリックチューン）

スイートクラフティ（1998年3月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時19歳）と交配したゲーリックチューンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2003年の神奈川新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

18歳のとき、シンボリ牧場から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、北島牧場によって214.92万円で落札された。

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

8月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったゲイリートリックから1馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒヤマクインダムに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月29日、中4週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下の下総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたジャックザダンディ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月4日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロードチャガーをハナ差振り切って勝利をモノにする

12月2日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパンドラロードをハナ差振り切って3勝目をマークした。

4歳（2002年）

5月19日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたバイラリーナ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

6月22日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の紅葉特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の水郷特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

12月7日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2003年）

2月2日、中7週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の御宿特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4月6日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

10月19日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒシフェアレディをハナ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

11月3日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、抜け出したソルトレイクスターを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月6日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったフルブラストに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2004年）

1月25日、中6週で迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

2月29日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

4月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の飯坂特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

8月14日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って17着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のステキプレゼントに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

9月25日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。