ヒヤマクインダム（1998年生、母シノクインダム）

ヒヤマクインダム（1998年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウショウサミット（当時16歳）と交配したシノクインダムが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は福島県、生産者は（有）篠木牧場。戦績は、中央平地33戦2勝2着6回、地方9戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の赤湯特別(500万下)。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

4月21日、デビュー戦は横山賀一騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた2戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

6月16日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

6月23日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。最後は、勝ったセトブリッジからハナ差の2着に惜敗した。

8月25日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったスイートクラフティに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

10月13日、中2週で迎えた8戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルキーウイッシュを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（2002年）

6月3日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた11戦目は、一般B1（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村松学騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた12戦目は、千葉優騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた13戦目は、FM岩手杯（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村松学騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

8月15日、中2週で迎えた14戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、オーガストカップ（盛岡芝1700m 雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月16日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（水沢ダート1900m 小雨/良）に出走。鞍上は村松学騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月23日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、渡辺正彦騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月7日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた17戦目は、かんなづき賞（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は沢田盛夫利騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のマルケイソニックに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月21日、中1週で迎えた18戦目は、プロキオン賞（盛岡芝1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田盛夫利騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったタイキインフェルノに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月24日、中4週で迎えた19戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月8日、中1週で迎えた20戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

5歳（2003年）

1月18日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアップグレードを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

4月5日、中9週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 雨/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はダイショウフローラと並んで5着同着となった。

4月26日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

5月17日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したザブレスを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、3歳以上500万下の津田沼特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

9月28日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた29戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したダービーゾーンにクビ差届かず2着となった。

11月15日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のニチドウジョリーズに1馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

6歳（2004年）

8月15日、約9か月の休み明けで迎えた31戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

10月24日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したタガジョーウルフを差し切れず、2馬身差の2着となった。

11月7日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた34戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月12日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた35戦目は、3歳以上500万下の志摩特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

7歳（2005年）

1月23日、中5週で迎えた36戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず18着に終わった。

3月6日、中5週で迎えた37戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた38戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月8日、中4週で迎えた39戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6月26日、中6週で迎えた40戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた41戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた42戦目は、3歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず最後はサクラファロスと並んで10着同着となった。