サンクテュエール（2017年生、母ヒルダズパッション）

サンクテュエール（2017年2月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「聖域(仏)。他馬を凌駕し人を魅了する神聖な走りを見せてほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したヒルダズパッションが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のシンザン記念(G3)に勝利した他、2019年のアルテミスステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額8,000万円（20万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月11日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファイヤーテーラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたリアアメリア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプリンスリターンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

4月12日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

10月18日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に敗れた。

12月19日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

4歳（2021年）

4月24日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

6月20日、中7週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

10月16日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月18日、中8週で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

5歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた12戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月23日、中8週で迎えた13戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6月26日、中8週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

8月28日、中8週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

10月23日、中7週で迎えた16戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

2022年10月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。