エイシンツルギザン（2000年生、母ヴィデオピアノ）

エイシンツルギザン（2000年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋剣山」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時11歳）と交配したヴィデオピアノが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回。2003年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2003年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月11日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルブツタイクーンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

3歳（2003年）

3月15日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマノサンデーズに2馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

4月6日、中2週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月12日、連闘で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るギャラントアローを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したウインクリューガーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月30日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したシベリアンホークにクビ差届かず2着となった。

4歳（2004年）

1月5日、中4週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月30日、約10か月の休み明けで迎えた9戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた11戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2005年）

1月15日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

3月20日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、岡部幸雄騎手引退記念（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

6歳（2006年）

12月24日、約21か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

7歳（2007年）

1月13日、中2週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたタマモホットプレイ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月1日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したタニノマティーニを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月30日、中8週で迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

11月11日、中5週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり17着に敗れた。