ジェシー（2015年生、母ジェシカ）

ジェシー（2015年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「聖書に登場する『富』を意味する人名より。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時8歳）と交配したジェシカが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。主な勝ち鞍は2019年の西宮ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月8日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ブラゾンダムールに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したガールズバンドを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

3歳（2018年）

1月8日、中8週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のムーンレイカーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月31日、中8週で迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

6月23日、中8週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のキャリアベストに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月15日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月1日、中6週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったカリビアンゴールドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月1日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のフォーチュンカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシンギュラリティ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2019年）

3月2日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のドンアルゴスに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

5月26日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

9月22日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハナズレジェンドを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月16日、中7週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5歳（2020年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

5月10日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

10月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。11着に敗れた。

12月13日、中8週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6歳（2021年）

2月7日、中7週で迎えた23戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

2021年2月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。