オメガヴェンデッタ（2011年生、母ビハインドザマスク）

オメガヴェンデッタ（2011年1月27日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋報復（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したビハインドザマスクが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2015年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入った他、2015年のスワンステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、原禮子によって2,625万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

11月9日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月24日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のキタサンウンゲツに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2014年）

1月5日、中5週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のヒナアラレに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月6日、中9週で迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月18日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

12月6日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るサチノクイーンを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

4歳（2015年）

1月5日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず最後はウインスプラッシュと並んで6着同着となった。

2月15日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマカハをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月25日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエポワスを半馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

8月30日、中4週で迎えた13戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月31日、中8週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2016年）

1月5日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

2月28日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミッキーアイルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月19日、中4週で迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月7日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた20戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

6歳（2017年）

1月21日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

2月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

3月5日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた24戦目は、夢見月ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月2日、中5週で迎えた27戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7歳（2018年）

3月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、リッカルドに交わされて7馬身差の2着となった。

5月16日、中9週で迎えた30戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したウェイトアンドシーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月20日、中4週で迎えた31戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

8月22日、中8週で迎えた32戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

10月31日、中9週で迎えた33戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

8歳（2019年）

3月6日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

5月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から15kg減らして迎えた35戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ゆりかもめオープン（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。競走中止となった。