アルバートドック（2012年生、母ゴールデンドックエー）

アルバートドック（2012年1月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イギリス港湾都市リバプールにあるウォーターフロント地区」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したゴールデンドックエーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着3回。2016年の小倉大賞典(ハンデG3)に勝利した他、2016年の七夕賞(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

9月21日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したシュヴァルグランを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

11月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウェスタールンドをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月7日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のシクラメン賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったポルトドートウィユにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2015年）

3月14日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリプトグラムを3/4馬身振り切って優勝

3月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡康太騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡康太騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナムラアンをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡康太騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で藤岡康太騎手（9戦3勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2016年）

2月21日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダコールをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

3月12日、中2週で迎えた14戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く18着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

6月12日、中6週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダコールを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

9月4日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたアデイインザライフ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。