エイシンバッケン（2012年生、母エーシンラージシー）

エイシンバッケン（2012年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スキージャンプ競技場（ノルウェー語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時13歳）と交配したエーシンラージシーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地21戦7勝2着3回。2017年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入った他、2017年の根岸ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

9月28日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

11月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るピンストライプを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2015年）

4月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月22日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた8戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイシンバルカンに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したパイメイメイにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブルミラコロをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2016年）

1月24日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

4月23日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサングラスに4馬身の差をつけて制した。

5月28日、中4週で迎えた14戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったレッドファルクスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月25日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

10月16日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスマートアヴァロンを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月27日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナガラオリオンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月25日、中3週で迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2016ファイナルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノエスプレッソにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2017年）

1月29日、中4週で迎えた19戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

5月27日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のアキトクレッセントに2馬身の差をつけて7勝目を収める