カントル（2016年生、母ミスアンコール）
Cantor
2016.03.22
カントル（2016年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「歌手(ラテン語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したミスアンコールが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で4着に入った他、2023年のメトロポリタンステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2018年）
10月14日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、サトノウィザードに交わされて1馬身差の2着に敗北した。
11月3日、中2週で迎えた2戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のビーマイステディに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
12月28日、中7週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。
3歳（2019年）
1月27日、中3週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤスコールを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。
3月3日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。
4歳（2020年）
3月8日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。
3月22日、中1週で迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。
6月27日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
7月26日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの糸魚川特別（新潟芝1800m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったレイパパレにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。
10月4日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のリノキアナをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。
10月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったレッドアステルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
11月29日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はイェッツトと並んで6着同着となった。
5歳（2021年）
5月2日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。
5月15日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたアイアンバローズ決め手に屈してハナ差の2着となった。
6月26日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。
6歳（2022年）
7月31日、約13か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のノースザワールドをハナ差振り切って休み明けの一戦を制した。
11月6日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（7戦2勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。
12月10日、中4週で迎えた18戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。
7歳（2023年）
3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。
5月7日、中5週で迎えた20戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたグランオフィシエ決め手に屈してアタマ差の2着となった。
5月28日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。
7月29日、中8週で迎えた22戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。
8月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るワールドリバイバルを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。
11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。競走中止となった。
12月9日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でH.H.ドイル騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。