カチボシ（1992年生、母スイートヒコ）

カチボシ（1992年4月8日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスホール（当時6歳）と交配したスイートヒコが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦3勝2着1回、地方27戦8勝2着2回。1995年の函館記念(G3)で3着に入った他、1995年の中日スポーツ賞4歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

1月28日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセントカーンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

4月29日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のビッグギャンブルに3馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

6月4日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のランドヴユウを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月1日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月6日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた8戦目は、G3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

12月16日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したトライディードにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（1996年）

8月3日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡部幸雄騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5歳（1997年）

6月28日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から21kg絞って迎えた11戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月18日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、一般A1（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は水野貴史騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた14戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったデルマキングから2馬身差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた15戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月1日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のエゴイストに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月15日、中1週で迎えた17戦目は、畜産杯（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた18戦目は、碓氷峠特別（高崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で水野貴史騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた19戦目は、見附正徳騎手を鞍上に迎えて、榛名山特別（高崎ダート1500m 雨/重）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月4日、連闘で迎えた20戦目は、スィートピー特別（高崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は水野貴史騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のタイキアークをクビ差制して5勝目を挙げた。

8月16日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、地方重賞のスプリンターズ賞（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた22戦目は、3歳地方重賞のオールスターカップ（足利ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた23戦目は、ミルクカップ（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（10戦2勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた24戦目は、白根山特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は見附正徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた25戦目は、地方重賞の東国賞（高崎ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で見附正徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた26戦目は、久保田政弘騎手を鞍上に迎えて、百日草特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

7歳（1999年）

2月1日、中9週で迎えた27戦目は、赤見千尋騎手を鞍上に迎えて、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた28戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤見千尋騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた29戦目は、一般A（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤見千尋騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた30戦目は、一般A（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤見千尋騎手（3戦0勝）。6頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったオリオンセイザから3馬身差の2着となった。

4月19日、中4週で迎えた31戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C3（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタケノトパーズに3/4馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

5月2日、中1週で迎えた32戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のサクセスジョーカーに2馬身の差をつけて優勝

5月17日、中1週で迎えた33戦目は、一般C3（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のセンリノオトメに3/4馬身の差をつけて8勝目を手にした。

5月30日、中1週で迎えた34戦目は、一般C2（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のローラーに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月14日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のトキノタイミングに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月12日、中3週で迎えた36戦目は、一般C2（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた37戦目は、一般C2（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原勲騎手（6戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のローラーをクビ差制して勝利数を11に伸ばす