ディーズビバーチェ（2002年生、母ファクテュアルパーシット）

ディーズビバーチェ（2002年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋かなり速く（音楽用語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したファクテュアルパーシットが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）石川牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方38戦5勝2着8回。主な勝ち鞍は2006年のオータムスター賞(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

佐々木仁厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2004年）

10月22日、デビュー戦は山崎誠士騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は429kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマジックソードを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

11月25日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、かなり遅いペースで一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月27日、中4週で迎えた4戦目は、3歳戦のジャニュアリーフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、最後はオオイシアイコと並んで4着同着となった。

3月29日、中4週で迎えた6戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた7戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチャンスダミズキに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月28日、連闘で迎えた8戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゴールデンフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったオフィサーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦のツインベスト特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦のムーンストーンフラワー賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサイクロトロンを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を収める

7月10日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤博紀騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の朝顔特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったレッドバイオリンにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中2週で迎えた13戦目は、3歳戦の向日葵特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、レッドバイオリンに半馬身交わされて2着となった。

9月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた15戦目は、腰越特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦の漫画アクション特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤博紀騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の阿久利黒賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤博紀騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

4歳（2006年）

2月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤博紀騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた19戦目は、春波スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤博紀騎手（10戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤博紀騎手（11戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1四五（大井ダート1500m 内回り曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤博紀騎手（12戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた22戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、いるか座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月19日、連闘で迎えた23戦目は、一般C1三（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エフケータイガーにクビ差交わされて2着となった。

6月13日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定戦のマーメイド特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（13戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、カレンダーガールに交わされて2馬身差の2着となった。

7月7日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦の織姫特別南関東所属（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、クイーンズルビーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中6週で迎えた26戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、海ほたる特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、クイーンズルビーに交わされて1馬身半差の2着となった。

9月11日、中1週で迎えた27戦目は、豊年特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

9月27日、中1週で迎えた28戦目は、星月夜特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオールインをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

10月10日、中1週で迎えた29戦目は、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のワタリシャンハイをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

10月31日、中2週で迎えた30戦目は、オータムスター賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のパワークルセダーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

11月30日、中3週で迎えた31戦目は、ノースウインド賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦3勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた32戦目は、スカイパーフェクTV!賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦3勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

5歳（2007年）

5月16日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、’07スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（8戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた34戦目は、万緑賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（7戦3勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた35戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の七夕特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた36戦目は、スターライト特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（8戦3勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

7月25日、連闘で迎えた37戦目は、サマータイム・スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（9戦3勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

9月27日、中8週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた38戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、ツルマルボーイ賞（旭川ダート1600m 雨/重）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた39戦目は、日高軽種馬農業協同組合特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。