アタゴハヤブサ（2003年生、母スナークルビー）

アタゴハヤブサ（2003年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋鳥の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトリースピーチ（当時10歳）と交配したスナークルビーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鵜木唯義。戦績は、中央平地9戦0勝、中央障害2戦0勝、地方16戦7勝2着4回。2005年のハイセイコー記念(地方重賞)に勝利した他、2005年のフレッシュスター特別を制する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鵜木唯義から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、クドウファームによって157.5万円で落札された。

蛯名末五郎厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2005年）

7月31日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は473kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のトネノキングに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月14日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフレッシュスター特別（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のサワライチバンに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

10月3日、中6週で迎えた3戦目は、2歳戦の芙蓉特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイヤルスナイパーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月30日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のはくたか特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のジャンサークルに1馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

11月16日、中1週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグッドストーンに1馬身半の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

3歳（2006年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳オープンの’06雲取賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

5月10日、中6週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（8戦5勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

10月17日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、’06メトロポリタンオクトーバーカップ競走（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

4歳（2007年）

3月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた11戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

5月6日、中6週で迎えた12戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた14戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

11月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のtvk賞（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた16戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

5歳（2008年）

1月20日、中7週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月16日、中7週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた19戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

6月15日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた21戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

6歳（2009年）

6月28日、約12か月の休み明けで迎えた22戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、一般C4-4（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジーガードトウに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中3週で迎えた23戦目は、一般C4-4（金沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるスズプロフェッサーを捕まえ切れず、約13馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で迎えた24戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、一般C4-4（金沢ダート1300m 雨/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニシノアンジェラに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月24日、中1週で迎えた25戦目は、リゲル特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のナムラシャイニングをアタマ差振り切って7勝目をつかんだ。

9月7日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したビッグゴールドを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、中1週で迎えた27戦目は、一般C3-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトーアルシアを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。