エンリル（2019年生、母コスモメルベーユ）

エンリル（2019年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時8歳）と交配したコスモメルベーユが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は松本牧場。戦績は、地方3戦2勝2着1回。2022年の王冠賞(地方重賞)に勝利した他、2021年の兼六園ジュニアカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、オリオンファームによって484万円で落札された。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

7月15日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルタントに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、レディオスターに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのサードニクス特別（門別ダート1500m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレイテストワークに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月5日、中5週で迎えた4戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の兼六園ジュニアカップ（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のエムティアンジェに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

11月25日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

3歳（2022年）

4月14日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた7戦目は、3歳戦の牡羊座特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（4戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモリデンブラックに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月28日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（5戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、シルトプレに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

8月16日、中8週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルトプレに8馬身の差をつけて制した。

10月2日、中6週で迎えた11戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（8戦4勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シルトプレに交わされて1馬身差の2着となった。

11月10日、中5週で迎えた12戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で桑村真明騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4歳（2023年）

4月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、ナダル・プレミアム（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で桑村真明騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゼンノジャスタに2馬身の差をつけて久々の実戦を制した。

5月11日、中1週で迎えた14戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で桑村真明騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた15戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で桑村真明騎手（12戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた16戦目は、ヒマワリ特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で桑村真明騎手（13戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた17戦目は、旭岳賞（門別ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で桑村真明騎手（14戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月28日、中5週で迎えた18戦目は、瑞穂賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で桑村真明騎手（15戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた19戦目は、コントレイル・プレミアム（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で桑村真明騎手（16戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のテーオーフォースに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

11月9日、中1週で迎えた20戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。