ビッグコング（2000年生、母ハイスピリット）

ビッグコング（2000年2月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋キングコングより」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時6歳）と交配したハイスピリットが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地38戦5勝2着3回。2003年の若葉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

10月6日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は512kg。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

10月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るイットウセイを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、中2週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3歳（2003年）

1月11日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

1月18日、連闘で迎えた5戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したアドマイヤグルーヴにハナ差届かず2着となった。

4月20日、中3週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に敗れた。

9月20日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のオスティエンセに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月9日、中6週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアマノブレイブリーをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

11月29日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

12月6日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の2003ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2004年）

1月12日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

1月25日、中1週で迎えた17戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキーボランチに1馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

3月13日、中3週で迎えた19戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

9月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた22戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

11月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた24戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた26戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた28戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた29戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた31戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アサクサキニナルに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月29日、中2週で迎えた32戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

6月4日、連闘で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

7月23日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

9月24日、中8週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブライトトゥモローに2馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月8日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったグレイトジャーニーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた37戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

11月12日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた38戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい18着に終わった。