ビューチフルロマン（1986年生、母ビクトリアクラウン）

ビューチフルロマン（1986年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時15歳）と交配したビクトリアクラウンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地37戦6勝2着3回。1991年の根岸ステークス(G3)で3着に入った他、1991年の関越ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月5日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のファイブジョイナーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

4月2日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

5月28日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた6戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のグラジオラス賞（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

9月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の印旛沼特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したパソドラードを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下の西湖特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハシノトウリュウに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の本栖湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のシンボリビラールに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月16日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチヨノマツカゼを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

1月28日、中2週で迎えた13戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた15戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、船橋ステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた16戦目は、晩春ステークス（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月4日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に敗れた。

9月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（7戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したナカヤマサミットにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月3日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた21戦目は、M.クラーク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファストタイカンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

5歳（1991年）

2月24日、中8週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた25戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、春風ステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月25日、中6週で迎えた26戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた27戦目は、阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた28戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた30戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカツノイットーに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

9月7日、中2週で迎えた31戦目は、初風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月12日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイグローリアをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

11月2日、中2週で迎えた34戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月23日、中2週で迎えた35戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた36戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

6歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた37戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。