ピースオブエイト（2019年生、母トレジャーステイト）

ピースオブエイト（2019年1月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「大航海時代の価値の高い貿易通貨。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時15歳）と交配したトレジャーステイトが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の毎日杯(G3)に勝利した他、2023年の谷川岳ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,500万円（5万×500口）で一口馬主が募集された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグランディアに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

3月6日、約8か月の休養明けで迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジュンブロッサムを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

3月26日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のベジャールを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月29日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月22日、中9週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

4歳（2023年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヴィジュネルに2馬身半の差をつけて4勝目を収める

5歳（2024年）

10月27日、約18か月の休み明けで迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。