クリノヴィーナス（2019年生、母スプリングドリュー）

クリノヴィーナス（2019年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話の女神」。毛色は芦毛。種牡馬のホッコータルマエ（当時10歳）と交配したスプリングドリューが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は堀弘康。主な勝ち鞍は2023年の一般C22。

経歴

デビュー前

1歳のとき、堀弘康から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって770万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、栗本博晴によって825万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月17日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3歳（2022年）

7月10日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

10月8日、中9週で迎えた7戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 曇/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた8戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた9戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

2023年3月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2023年）

4月19日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、木之前葵騎手を鞍上に迎えて、一般C26（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったイチゴヒトフリに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中3週で迎えた11戦目は、一般C22（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木之前葵騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアントゥシャーブラに約11馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月14日、中3週で迎えた12戦目は、大高川特別（名古屋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で木之前葵騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた13戦目は、一般C16（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木之前葵騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のワンオブアカインドに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月31日、中4週で迎えた14戦目は、内海特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木之前葵騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

デビュー前

榎屋充厩舎（愛知）へ入厩。

8月24日、中2週で迎えた15戦目は、坂本真洋42歳誕生日記念（名古屋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で木之前葵騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のラビットライトに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

9月8日、中1週で迎えた16戦目は、鳴沢の滝特別（名古屋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で木之前葵騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったアイファーラクーンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、一般B5（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で木之前葵騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビュートランを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

10月4日、連闘で迎えた18戦目は、一般B4（名古屋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で木之前葵騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた19戦目は、一般B4（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で木之前葵騎手（9戦4勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったキージュピターに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月1日、中1週で迎えた20戦目は、一般B3（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で木之前葵騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

11月10日、連闘で迎えた21戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で木之前葵騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた22戦目は、一般B3（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で木之前葵騎手（12戦4勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた23戦目は、モヒート賞（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で木之前葵騎手（13戦4勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

12月20日、連闘で迎えた24戦目は、シリウス特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で木之前葵騎手（14戦4勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

5歳（2024年）

4月12日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、一般C4（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で木之前葵騎手（15戦4勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた26戦目は、一般C4（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で木之前葵騎手（16戦4勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファットーラモーレを3/4馬身振り切って制した。