アスカノエナリー（2001年生、母マリアフアイヤー）

アスカノエナリー（2001年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋エネルギーとリカバリーからの造語」。毛色は栗毛。種牡馬のピルサドスキー（当時9歳）と交配したマリアフアイヤーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）越湖牧場。戦績は、中央平地21戦0勝2着1回、中央障害3戦0勝、地方8戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の逆瀬川特別。

経歴

デビュー前

1歳のとき、越湖牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、豊田智郎によって1,386万円で落札された。

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月27日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

3歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた4戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた6戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた7戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

7月26日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、江下英昭騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のカンナ賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオーミワンビューにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

8月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップメロン賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったニシノコユキから1馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

10月7日、中4週で迎えた11戦目は、天王山特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月14日、中4週で迎えた12戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、一般C2-8（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンアルファを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月7日、中2週で迎えた13戦目は、一般C1-2（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和義騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったホッカイローランにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1-5（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和義騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のユングフラウを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（2005年）

1月2日、中1週で迎えた15戦目は、初夢特別石川県馬主協会長賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和義騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

5月14日、中4週で迎えた17戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の紫雲寺特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

7月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトウカイルナに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月11日、中2週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

11月19日、中9週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた22戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5歳（2006年）

7月22日、約7か月半の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた26戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

11月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、逆瀬川特別（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメイショウマボンヌに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6歳（2007年）

1月8日、中5週で迎えた28戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月15日、約6か月半の休み明けで迎えた29戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 小雨/重）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた30戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月13日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月28日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。