ホウオウトゥルース（2016年生、母キョウエイトルース）

ホウオウトゥルース（2016年6月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+母名より」。毛色は栗毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時7歳）と交配したキョウエイトルースが20歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回、地方10戦4勝。2021年のラジオ日本賞(オープン)で2着に入った他、2024年の皐月盃に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、小笹芳央によって5,076万円で落札された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月12日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のサクラルーフェンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月24日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのニセコ特別（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4歳（2020年）

5月9日、約7か月半の休み明けで迎えた7戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、モレッキに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

6月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサウンドテーブルを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの松戸特別（中山ダート2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ヴォウジラールに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの昇仙峡特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

5歳（2021年）

3月6日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

3月28日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンリーワンボーイに5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月17日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの春光ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

8月14日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの羊蹄山ステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエクレアスパークルに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

9月19日、中4週で迎えた19戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したケイアイパープルを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月21日、中8週で迎えた20戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

6歳（2022年）

2月5日、中5週で迎えた22戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

4月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山和生騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

6月4日、中5週で迎えた24戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

12月10日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

7歳（2023年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

6月3日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

8月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

10月27日、中8週で迎えた29戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、菊花特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラーベドラドを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って久々に勝利を挙げた。

11月28日、中4週で迎えた30戦目は、日刊ゲンダイ賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた31戦目は、カサブランカ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のタイセイアゲインに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

8歳（2024年）

1月17日、中3週で迎えた32戦目は、船橋の名伯楽記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた33戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ハートビートレイン（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアッチャゴーラを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3月7日、中3週で迎えた34戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

5月3日、中7週で迎えた35戦目は、皐月盃（船橋ダート2200m 晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミヤギザオウに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月13日、中5週で迎えた36戦目は、中原オープン（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

10月23日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた38戦目は、埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村健司騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。