ミュステーリオン（2019年生、母ネオザミスティック）

ミュステーリオン（2019年1月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「奥義(ギリシャ語)」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時15歳）と交配したネオザミスティックが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。主な勝ち鞍は2022年のランチタイムチャレンジ(一般C2五六)。

経歴

デビュー前

伊坂重信厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

9月11日、デビュー戦は永野猛蔵騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は470kg。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

3歳（2022年）

3月20日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永野猛蔵騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月29日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で永野猛蔵騎手（5戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

7月23日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

2022年8月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月19日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた12戦目は、見越彬央騎手を鞍上に迎えて、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のザベストデイに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月22日、中4週で迎えた13戦目は、上州和牛賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で見越彬央騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルタラヴバレットに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2023年）

1月10日、中6週で迎えた14戦目は、初夢特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で見越彬央騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月16日、中4週で迎えた15戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、越生梅林特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブラックアピスに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったデルマローレライに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月28日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、室陽一朗騎手を鞍上に迎えて、青葉特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて突き抜け、最後は2着のレスールドマカロンに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月29日、中3週で迎えた18戦目は、双子座特別（浦和ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で室陽一朗騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のブラックアピスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月29日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の涼暮月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で室陽一朗騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、スパルタレオニダスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月28日、中8週で迎えた20戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、処暑特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の菊月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

5歳（2024年）

1月29日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、雪化粧特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

3月13日、中5週で迎えた23戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、レコードな町にいかっぷ（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のカルナックに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月28日、中1週で迎えた24戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’24 ティアラカップ（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘争本能でゴールまで頑張り、4着を確保した。