ナミ（1998年生、母センエツルビー）

ナミ（1998年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時12歳）と交配したセンエツルビーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。戦績は、中央平地1戦0勝2着1回、地方22戦7勝2着4回。2000年のエーデルワイス賞(牝G3)に勝利した他、2001年のスーパーチャンピオンシップ(地方重賞)を制するなど、重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高岡秀行厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2000年）

6月13日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったオンガエシから1馬身差の2着となった。

6月20日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のダイショウイチバンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月26日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのサマーチャレンジ3（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったジーティースマイルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月26日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのスペシャルウィーク特別（旭川ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったフレアリングマズルから4馬身差の2着に敗北した。

10月12日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で井上俊彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のビューティテイストに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月7日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンのサンデーサイレンス記念（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で井上俊彦騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、2歳G3の北海道3歳優駿（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で井上俊彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。7着に終わった。

3歳（2001年）

2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた10戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のしらさぎ賞（浦和ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月11日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のヴィジョンコマチに6馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントオリーブに7馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

8月8日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に牝馬ながら55.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイングバイを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

9月12日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のゴールデンティアラ賞（大井ダート2000m 晴/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントオリーブに4馬身の差をつけて制した。

10月9日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞のスーパーチャンピオンシップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のオンユアマークに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月12日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定地方重賞のファーストレディー賞（大井ダート1790m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（7戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4歳（2002年）

1月23日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（8戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場文男騎手（9戦5勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場文男騎手（10戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロイヤルエンデバーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞のファーストレディー賞（大井ダート1790m 晴/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で的場文男騎手（11戦5勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2003年）

1月15日、中4週で迎えた22戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1390m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で的場文男騎手（12戦5勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったハタノアドニスを3/4馬身捉え切れず2着となった。

2月5日、中2週で迎えた23戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。