ブースター（2015年生、母アルデュール）

ブースター（2015年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「後押しする人、バスケットの熱心な観客」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したアルデュールが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2018年のケンタッキーラウンジオープン記念(一般C2三四)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月11日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は526kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

3歳（2018年）

2月7日、中6週で迎えた4戦目は、3歳戦の雪割草賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るケアリアポンドを半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月31日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

4月7日、連闘で迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず13着に終わった。

7月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

8月12日、中5週で迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた9戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るアーバンベストを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月24日、中1週で迎えた10戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の永浜博文様還暦おめでとう記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクールスマイルに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月16日、中2週で迎えた11戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンダルースに5馬身の差をつけて制した。

11月29日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクレールに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月17日、中2週で迎えた13戦目は、ケンタッキーラウンジオープン記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山林堂信彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のデルマヤブラコウジに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4歳（2019年）

1月1日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山林堂信彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサムシングクールに約12馬身の大差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

1月29日、中3週で迎えた15戦目は、王者の眼差し賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山林堂信彦騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンエイアースに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

2月25日、中3週で迎えた16戦目は、マーケットスクエア川崎イースト記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山林堂信彦騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサバンナロードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6月13日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、サンクス増建賞（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山林堂信彦騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のフィーユドトネールを3/4馬身振り切って驚異の9連勝を決めた。

7月3日、中2週で迎えた18戦目は、日高特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で山林堂信彦騎手（6戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた19戦目は、水が育む愛の町愛川町サマーカップ（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山林堂信彦騎手（7戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のデランブルをアタマ差振り切って順当に勝利した。

9月4日、中4週で迎えた20戦目は、幻の八幡平バイオレット発売記念（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で山林堂信彦騎手（8戦7勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、シカゴジャズに交わされて1馬身差の2着となった。

10月8日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の小春月特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で山林堂信彦騎手（9戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月19日、中5週で迎えた22戦目は、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山林堂信彦騎手（10戦7勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のように疾駆したが、ドリームポリーニに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中3週で迎えた23戦目は、湯河原梅林特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で山林堂信彦騎手（11戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ドリームポリーニに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2020年）

1月4日、中2週で迎えた24戦目は、お年玉特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山林堂信彦騎手（12戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のゼットパッションに1馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

3月6日、中8週で迎えた25戦目は、啓蟄特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で山林堂信彦騎手（13戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエンパイアミライを3/4馬身振り切って制した。

4月14日、中5週で迎えた26戦目は、スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で山林堂信彦騎手（14戦9勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた27戦目は、ダイナミックチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で山林堂信彦騎手（15戦9勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。