ホッカイカンティ（2005年生、母シンコウバレリーナ）

ホッカイカンティ（2005年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋インドの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時16歳）と交配したシンコウバレリーナが13歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は北海牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着2回。2008年のニュージーランドトロフィー(G2)で4着に入った他、2009年の谷川岳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

10月21日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のニシノオニテツマルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るノットアローンを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

3歳（2008年）

2月11日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月1日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマシュリクをクビ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

12月28日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの2008ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったフィールドベアーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた9戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5月3日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋脩騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のゲイルスパーキーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月7日、中4週で迎えた11戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で石橋脩騎手（8戦3勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

10月4日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石橋脩騎手（9戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた14戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（10戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2010年）

5月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（11戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月19日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの函館競馬場グランドオープン記念（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマンハッタンスカイに半馬身届かず2着に敗北した。

11月28日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（13戦3勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（14戦3勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6歳（2011年）

6月19日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの五稜郭ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブリッツェンをクビ差振り切って久々の一戦を制した。

12月25日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの2011ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（15戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

7歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた21戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（16戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた22戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

5月19日、中9週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（17戦3勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた24戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（18戦3勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

8歳（2013年）

3月24日、約8か月の休み明けで迎えた26戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

4月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

5月18日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず15着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた29戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。