マイネルスケルツィ（2003年生、母アラデヤ）

マイネルスケルツィ（2003年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋仕掛け、効果（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したアラデヤが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は富田恭司。戦績は、中央平地42戦5勝2着2回。2006年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2006年のマイルチャンピオンシップ(G1)で4着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、富田恭司から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、ビッグレッドファームによって1,050万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額2,200万円（22万×100口）で一口馬主が募集された。

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月9日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は516kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったジャリスコライトにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、マチカネゲンジにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月4日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコスモスコヴィルに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

3歳（2006年）

2月12日、中6週で迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

3月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビューティーパールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るファイングレインを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

5月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

9月10日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月21日、中5週で迎えた10戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

12月17日、中3週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイシンドーバーに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた15戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（11戦4勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月12日、中3週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（12戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（13戦4勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

9月30日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦4勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月9日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスリープレスナイトを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2008年）

2月4日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた24戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

7月6日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

6歳（2009年）

2月14日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた27戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた29戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月9日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

9月13日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

7歳（2010年）

4月3日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた33戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた34戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

5月22日、中2週で迎えた35戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

7月4日、中5週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

11月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

12月26日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンの2010ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8歳（2011年）

2月20日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

3月26日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた40戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた41戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた42戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、メイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。