ドラゴンウェルズ（2003年生、母Poolesta）

ドラゴンウェルズ（2003年4月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「龍＋溶接」。毛色は鹿毛。種牡馬のDynaformer（当時18歳）と交配したPoolestaが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦5勝2着4回、地方4戦0勝2着1回。2007年のスワンステークス(G2)で3着に入った他、2008年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月3日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンチョーテンに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したシェルズレイを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月28日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤディーノを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

4月8日、中9週で迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

10月15日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のアサクサゼットキに1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

11月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4歳（2007年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

5月20日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンブロワーズをクビ差振り切って制した。

7月7日、中6週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったアンブロワーズにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

9月15日、中9週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のラッシュライフに1馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

10月27日、中5週で迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月16日、中6週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

5歳（2008年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したサイレントプライドにクビ差届かず2着となった。

5月17日、中5週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた17戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に敗れた。

6歳（2009年）

6月28日、約9か月の休養明けで迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

8月2日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

8月30日、中3週で迎えた21戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、2着となった。

10月31日、中8週で迎えた22戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず17着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

7歳（2010年）

1月11日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦3勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた27戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

8歳（2011年）

3月16日、約10か月半の休み明けで迎えた28戦目は、松浦政宏騎手を鞍上に迎えて、サンテレビ盃（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた29戦目は、スプリングシーナリー特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦政宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフィオーレハーバーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中1週で迎えた30戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ラジオ関西558賞（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。