ティファニーケイス（2007年生、母ベイダー）

ティファニーケイス（2007年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「映画の登場人物名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時13歳）と交配したベイダーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の桂川ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月11日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3歳（2010年）

3月13日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、フジスペシャルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月9日、中1週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のエスジーナミを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月20日、中5週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、コスモクリスタルにクビ差交わされて2着となった。

7月10日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のシシャモチャンに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月4日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能でしぶとく粘り込んで、最後は2着のアラマサローズに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

10月24日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレディルージュに1馬身1/4の差をつけて優勝

11月27日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

4歳（2011年）

1月29日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた13戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に終わった。

5月1日、中7週で迎えた14戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

5歳（2012年）

6月16日、約13か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた16戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

9月1日、中8週で迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。