ディーエスハリアー（2002年生、母エリモシューテング）

ディーエスハリアー（2002年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ハリアー戦闘攻撃機」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時12歳）と交配したエリモシューテングが19歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地35戦3勝2着3回。2005年のスプリングステークス(G2)で4着に入った他、2005年のプリンシパルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

8月22日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

12月5日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

3歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフレンチクルーラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

2月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したコスモオースティンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月20日、中2週で迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月23日、中4週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアクレイムに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

5月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（7戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

4歳（2006年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg戻して迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（9戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（10戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（11戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（12戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したカネサマンゲツを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月22日、中3週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、4着に入った。

8月19日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のトーセンシャナオーに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

9月9日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2007年）

4月22日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（13戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7歳（2009年）

2月1日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（14戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（15戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したマイネルスターリーにアタマ差届かず2着となった。

7月18日、中1週で迎えた28戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8歳（2010年）

1月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

3月28日、中6週で迎えた31戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい最後はノーフォークパインと並んで11着同着となった。

8月22日、約4か月の休養明けで迎えた33戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦1勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（9戦1勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

9歳（2011年）

3月6日、約5か月半の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（16戦1勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。