ディーマジェスティ（2013年生、母エルメスティアラ）

ディーマジェスティ（2013年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「父名より＋威厳」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したエルメスティアラが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地11戦4勝2着2回。2016年の皐月賞(G1)に勝利した他、2016年のセントライト記念(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

9月5日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングライオンにハナ差届かず2着に惜敗した。

9月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルファンに半馬身届かず2着に敗北した。

11月23日、中7週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマウントロブソンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のイモータルに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月17日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマカヒキに1馬身1/4の差をつけてクラシックの一冠目を獲得した。

5月29日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月18日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゼーヴィントをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月27日、中4週で迎えた9戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦4勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

4歳（2017年）

3月25日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（9戦4勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。