スプリングソング（2005年生、母スプリングチケット）

スプリングソング（2005年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「春の歌」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時16歳）と交配したスプリングチケットが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦6勝2着1回。2010年の京阪杯(G3)に勝利した他、2008年のセントウルステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月2日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のサワヤカラスカルに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月5日、中8週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアグネスミヌエットをハナ差振り切って2勝目を収める

4月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミリオンウェーブに1馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

5月11日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月14日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月11日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウエスタンダンサーを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

11月29日、中2週で迎えた8戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた9戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4歳（2009年）

2月8日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（7戦3勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

5歳（2010年）

10月31日、約19か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のリーチコンセンサスに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

11月27日、中3週で迎えた13戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（9戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイアイアストンをハナ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6歳（2011年）

1月29日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（10戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた15戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で池添謙一騎手（11戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた16戦目は、G1の高松宮記念（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で池添謙一騎手（12戦5勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で池添謙一騎手（13戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したパドトロワにクビ差届かず2着に甘んじた。