ウイッシュウイング（2000年生、母トウトスピカ）

ウイッシュウイング（2000年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「（ペガサスの）翼に願う」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時7歳）と交配したトウトスピカが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は対馬正。戦績は、中央平地21戦1勝、地方23戦9勝2着4回。2005年のノースクイーンカップ(牝ハンデ地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,365万円（6.83万×200口）で一口馬主が募集された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアスクジュビリーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

10月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、2歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた5戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

3歳（2003年）

1月5日、中7週で迎えた6戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

2月1日、中3週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

3月29日、中7週で迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、6着に終わった。

6月21日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

8月10日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月18日、中9週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月22日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

4歳（2004年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

4月4日、中7週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

5月15日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下の六日町特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

9月14日、中4週で迎えた22戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、一般D3-1（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のツガルボーイに4馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

9月28日、中1週で迎えた23戦目は、一般D2-1（旭川ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のセンノビューティに5馬身の差をつけて優勝

10月21日、中2週で迎えた24戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、日本軽種馬登録協会特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。最後は、2着のカッサンドーラに4馬身の差をつけて優勝

11月2日、中1週で迎えた25戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、エアエミネム賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイオープリンスから3/4馬身差の2着に敗北した。

11月9日、連闘で迎えた26戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、門別川特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイキコナンから3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

4月26日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、フサイチソニック賞（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のビオトープを3/4馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

5月10日、中1週で迎えた28戦目は、メジロライアン賞（札幌(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウインルーチェにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月1日、中2週で迎えた29戦目は、日高銀聖特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったローズパレードから1馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の日本軽種馬協会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホロトジョーに2馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

7月6日、中2週で迎えた31戦目は、グランディア特別（旭川ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のスズウィザードに7馬身の差をつけて制した。

7月20日、中1週で迎えた32戦目は、ミラ特別（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で服部茂史騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のティンバーカコに2馬身の差をつけて8勝目を収める

8月17日、中3週で迎えた33戦目は、アンドロメダ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で服部茂史騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のサキノテンリュウに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月1日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のノースクイーンカップ（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で服部茂史騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のバンバンイケに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6歳（2006年）

6月22日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、道農協軽種馬対策委員会賞創設記念特別（札幌(地)ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で服部茂史騎手（9戦6勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月5日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた36戦目は、シリウス特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で服部茂史騎手（10戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月2日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、ステイゴールド賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で服部茂史騎手（11戦6勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた38戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のノースクイーンカップ（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で服部茂史騎手（12戦6勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（2007年）

4月26日、約8か月の休養明けで迎えた39戦目は、北海道日高装蹄師会特別（門別ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で服部茂史騎手（13戦6勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた40戦目は、門別プロパンガス事業協同組合特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で服部茂史騎手（14戦6勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた41戦目は、旭川オッズパーク記念特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で服部茂史騎手（15戦6勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた42戦目は、JAとまこまい広域メロン特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で服部茂史騎手（16戦6勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた43戦目は、うらかわ馬フェスタ特別（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で服部茂史騎手（17戦6勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた44戦目は、室蘭地球岬特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で服部茂史騎手（18戦6勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。