アイキューベスト（1989年生、母ハードビーナス）

アイキューベスト（1989年4月1日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時15歳）と交配したハードビーナスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地18戦4勝2着3回、中央障害8戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の障害4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

7月13日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 小雨/不良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

3歳（1992年）

4月26日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったグランドアーサーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月17日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサンヨウトルネードに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコクサイバーンズに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

6月28日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月2日、中4週で迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスピードナポリに6馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

9月6日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に敗れた。

10月11日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

4歳（1993年）

7月4日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたユタカエイカン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のチアズアライヴを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

9月19日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のインダスをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月10日、中2週で迎えた15戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（7戦2勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい7着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/重）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5歳（1994年）

1月15日、中4週で迎えた18戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

8月7日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウカイシから5馬身差の2着となった。

8月21日、中1週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月18日、中3週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったファーストレコードから5馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた22戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のユーワハッピーに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月5日、中4週で迎えた23戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は田中剛騎手（4戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた24戦目は、障害4歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（5戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に敗れた。

6歳（1995年）

6月17日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（福島障害芝2750m 晴/稍重）に出走。鞍上は星野忍騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた26戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（2戦1勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のサンリバシャープに3/4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。