ヒカリサーメット（1994年生、母Petalia）

ヒカリサーメット（1994年5月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDanzig（当時17歳）と交配したPetaliaが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦5勝2着5回。1999年の京都金杯(ハンデG3)に勝利した他、1998年の嵐山ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柳田次男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

6月8日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

8月2日、中7週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヘッドクオーターに8馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月30日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエリモバーベナに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月5日、中4週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワカサバロンに1馬身半の差をつけて優勝

11月9日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた6戦目は、S.セラーズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’97ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

4歳（1998年）

1月18日、中6週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

2月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着を確保した。

3月1日、中2週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月28日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、5歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦3勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、逃げるポートブライアンズを捕まえ切れず、5馬身差の2着となった。

7月11日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったカネトシガバナーにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

8月9日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の京橋特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったアーティストターフにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナイトシーカーに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月17日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（9戦4勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったインターフラッグにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

11月7日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた18戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’98ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたロングシコウテイ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（11戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5歳（1999年）

1月5日、中0週で迎えた20戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（12戦4勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のブリリアントロードに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

1月24日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（13戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた23戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月16日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（14戦5勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた26戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

12月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ウインターステークス（小倉ダート2400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6歳（2000年）

8月20日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg絞って迎えた28戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、オーガストステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。