フライライクバード（2017年生、母シングライクバード）

フライライクバード（2017年3月1日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「鳥のように飛ぶ。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したシングライクバードが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2021年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入った他、2022年のメトロポリタンステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、窪田芳郎によって1億800万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月27日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったケヴィンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったマンオブスピリットにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2020年）

2月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモリンガを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月4日、中4週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のディープボンドを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

5月2日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの小牧特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したアリストテレスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの長良川特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマイルに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月27日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

6月6日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のストリクトコードに2馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

11月7日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2022年）

1月16日、中9週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

5月8日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したヴァイスメテオールにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月29日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

6歳（2023年）

3月5日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

7月29日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

10月29日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7歳（2024年）

1月27日、中5週で迎えた22戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月27日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月14日、中6週で迎えた24戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマキシに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

11月10日、中7週で迎えた25戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。