ティエッチクラウン（1994年生、母ブロートツウマインド）

ティエッチクラウン（1994年2月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のEasy Goer（当時8歳）と交配したブロートツウマインドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦0勝2着1回、地方19戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は1999年のフレンドリーカップ(一般B以下)。

経歴

デビュー前

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

2月1日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月10日、中8週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月18日、約7か月半の休み明けで迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4歳（1998年）

3月1日、中9週で迎えた6戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた7戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヌーベルオルレアンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月3日、中3週で迎えた9戦目は、オープス中郷開設5周年記念（新潟(地)ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた10戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

8月1日、中9週で迎えた11戦目は、三野宮通騎手を鞍上に迎えて、一般C3（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のカイセツテイオーに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月15日、中1週で迎えた12戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C3（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のケンジュリアンに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月6日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のフェアファイターに4馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

9月21日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2（水沢ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエムティエムディに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月26日、中4週で迎えた15戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のハギノライトハウスに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月22日、中3週で迎えた16戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C1（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のゴエモンに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月19日、中3週で迎えた17戦目は、FM岩手杯（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったハセノデジュールから1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1999年）

7月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、一般B（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた19戦目は、一般B（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルケイソニックから2馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中3週で迎えた20戦目は、一般B（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のハナケンショットに1馬身半の差をつけて7勝目を挙げた。

9月25日、中3週で迎えた21戦目は、ながつき賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後はアンダーライデンと並んで2着同着となった。

10月11日、中1週で迎えた22戦目は、一般B（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた23戦目は、フレンドリーカップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のミスターダハールをクビ差制して勝利を手に入れた。

11月22日、中3週で迎えた24戦目は、ひいらぎ賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（6戦5勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた25戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、六華賞（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（2000年）

5月22日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、一般A1（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた27戦目は、一般A1（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。5着に敗れた。