レッドアヴァンセ（2013年生、母エリモピクシー）

レッドアヴァンセ（2013年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋前進する（仏）。華やかな舞台を歩み続けるよう」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したエリモピクシーが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着5回。2018年のヴィクトリアマイル(牝G1)で3着に入った他、2018年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額7,000万円（17.5万×400口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月21日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったアドナルシーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったショウナンアヴィドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

1月9日、中3週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のサトノマイヒメに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月6日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のダイアナヘイローに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3月5日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月22日、中5週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

9月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2017年）

1月14日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したトーキングドラムにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月19日、中4週で迎えた11戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったミエノサクシードにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るカワキタエンカを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月14日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

11月18日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフロンテアクイーンを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

5歳（2018年）

4月7日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したミスパンテールにアタマ差届かず2着となった。

5月13日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月18日、中3週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。