ワンカラット（2006年生、母バルドウィナ）

ワンカラット（2006年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「１番に輝け」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時8歳）と交配したバルドウィナが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着2回。2009年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利した他、2010年のキーンランドカップ(G3)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月10日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトップカミングを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月7日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

10月18日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したイナズマアマリリスにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

3歳（2009年）

3月15日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアイアムカミノマゴに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

4月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5月10日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

12月20日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

4歳（2010年）

1月31日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（8戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた13戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったエーシンフォワードにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月10日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡佑介騎手（10戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤岡佑介騎手（11戦1勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で藤岡佑介騎手（12戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた17戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤岡佑介騎手（13戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のビービーガルダンに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

8月29日、中7週で迎えた18戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で藤岡佑介騎手（14戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジェイケイセラヴィを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月3日、中4週で迎えた19戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で藤岡佑介騎手（15戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2011年）

2月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた20戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で藤岡佑介騎手（16戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月27日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、G1の高松宮記念（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で藤岡佑介騎手（17戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

10月29日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた22戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で藤岡佑介騎手（18戦3勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた23戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で藤岡佑介騎手（19戦3勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

12月17日、中2週で迎えた24戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で藤岡佑介騎手（20戦3勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

6歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた25戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月3日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（21戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグランプリエンゼルを3/4馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを手に入れた。