クロカンブッシュ（2004年生、母エヴァリスタ）

クロカンブッシュ（2004年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの菓子名」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時12歳）と交配したエヴァリスタが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地39戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、高橋修身によって1,365万円で落札された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月10日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

3歳（2007年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

3月4日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3月25日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

5月19日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のビクトリーブランコに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

7月1日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月21日、中2週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るリングジアラームを圧倒的な末脚でアタマ差だけ差し切って優勝

11月11日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

4歳（2008年）

1月27日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた14戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

6月22日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセントップランに1馬身の差をつけて制した。

7月12日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

11月16日、中7週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月7日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月28日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5歳（2009年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月29日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の姫川特別（新潟芝2400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中博康騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた28戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したプロヴィナージュに半馬身届かず2着となった。

11月7日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したマサライトに半馬身届かず2着となった。

6歳（2010年）

2月28日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマゼランに詰め切れず、約10馬身差の2着となった。

3月27日、中3週で迎えた31戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

4月19日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったトーセンゴライアスにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

11月7日、中5週で迎えた35戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

7歳（2011年）

9月24日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた36戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

8歳（2012年）

1月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた38戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた39戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。