セイウンビバーチェ（2002年生、母Definition）

セイウンビバーチェ（2002年2月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋生き生き、活発（伊）。輝きのある活躍を期待」。毛色は鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時5歳）と交配したDefinitionが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦3勝2着2回。2004年の札幌2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2004年の萩ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月11日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

8月8日、中3週で迎えた2戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったシックスセンスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、中2週で迎えた3戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイヘネシーに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月2日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

10月30日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた6戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた7戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた9戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に敗れた。

10月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

10月16日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

11月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月18日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、5着に終わった。

4歳（2006年）

1月21日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、最後はサウスバトルマンと並んで5着同着となった。

3月4日、中5週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月3日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフレッチアドーロに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月17日、中1週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の洛南特別（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月11日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

12月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

5歳（2007年）

1月28日、中7週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアグネスヘルメスに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月24日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

4月29日、中8週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルファーマに半馬身届かず2着に敗北した。

5月19日、中2週で迎えた29戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

6歳（2008年）

7月6日、約11か月の休養明けで迎えた33戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

9月13日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた35戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

7歳（2009年）

6月21日、約9か月の休み明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。