エアペイシェンス（2006年生、母エアシャキーラ）

エアペイシェンス（2006年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋辛抱強さ、忍耐、根気、我慢」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したエアシャキーラが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着1回、中央障害9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の障害4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月18日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

1月25日、連闘で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着を確保した。

3月8日、中2週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエルプレジデンテに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2010年）

1月17日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドアイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月24日、中9週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

10月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るソルモンターレを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

10月23日、中1週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

5歳（2011年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

1月30日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したツルマルスピリットにクビ差届かず2着となった。

6月11日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のソルモンターレに1馬身1/4の差をつけて4勝目を獲得した。

7月2日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天橋立ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の京都クラウンプレミアム（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

6歳（2012年）

1月5日、中8週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

4月22日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月4日、約6か月の休養明けで迎えた24戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2013年）

1月20日、中7週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のオヤシオに約11馬身の大差をつけて順当に勝利した。

2月9日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミムーンに3/4馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

6月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月22日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったオンワードシェルタから3馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、中4週で迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で高田潤騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月21日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で高田潤騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2014年）

9月27日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた32戦目は、清秋ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で高田潤騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。5着に終わった。