バレッティ（2014年生、母ザレマ）

バレッティ（2014年2月4日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「バレエの語源となったイタリア語」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したザレマが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年の師走ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2020年のオアシスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

3月19日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

8月6日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るガクチカキッズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたコトブキホーク決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中7週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のオンワードハンターを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2018年）

1月8日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 小雨/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月29日、中9週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のポントスを半馬身振り切って勝利をモノにする

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミッキーワイルドを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月18日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

5歳（2019年）

1月26日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に終わった。

3月16日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月19日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアームズレングスをクビ差振り切って5勝目を奪取した。

12月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6歳（2020年）

3月8日、中9週で迎えた22戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月25日、中6週で迎えた23戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブルベアイリーデに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月27日、中8週で迎えた24戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアシャカトブ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったタイキフェルヴールにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2021年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月24日、中6週で迎えた28戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（11戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

9月19日、約5か月の休み明けで迎えた29戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

12月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハギノアトラスを半馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

8歳（2022年）

1月9日、中3週で迎えた31戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

7月24日、約4か月の休養明けで迎えた33戦目は、ジュライステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

10月22日、約3か月の休養明けで迎えた34戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月18日、中7週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9歳（2023年）

1月14日、中3週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で草野太郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた37戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。競走中止となった。

2023年2月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。