エヴァーガーデン（2017年生、母モエレカトリーナ）

エヴァーガーデン（2017年2月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「永遠の+庭園」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時8歳）と交配したモエレカトリーナが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2022年の七夕賞(ハンデG3)で4着に入った他、2022年のケフェウスステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

7月7日、デビュー戦は木幡育也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は458kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のシンプルゲームを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月10日、中4週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたルーチェデラヴィタ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

9月7日、中3週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのアスター賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

11月3日、中7週で迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのきんもくせい特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ココロノトウダイに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したグランデマーレを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3歳（2020年）

3月1日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳1勝クラスの水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、クロスセルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月5日、中4週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のリスペクトを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

12月6日、約8か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

4歳（2021年）

2月6日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、グランスピードにクビ差交わされて2着となった。

2月14日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの八代特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（7戦1勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のルヴェルソーをアタマ差振り切って3勝目を手にした。

7月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では生来の敢闘精神でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

8月28日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

5歳（2022年）

1月10日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（8戦1勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（9戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（10戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミトノマルーンをクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

4月23日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（11戦2勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

7月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

8月28日、中6週で迎えた23戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したコスモカレンドゥラを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月23日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

6歳（2023年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（12戦2勝）。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた27戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2023年2月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。