サンクールウイナー（1996年生、母クインゼット）

サンクールウイナー（1996年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時10歳）と交配したクインゼットが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高山博。戦績は、中央平地37戦3勝2着5回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2001年の桜島特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

2月28日、デビュー戦は橋本美純騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3月14日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

5月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したアッパレイモンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5月16日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったツジジャックポットにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月12日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップキウイ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のトーアムテキに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイタクセイガを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って優勝

11月20日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’99ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

4歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

1月30日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく最後はゼンノクリークと並んで8着同着となった。

4月22日、中3週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月21日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた17戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

11月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るデザイナーを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

12月17日、中2週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

5歳（2001年）

6月3日、約5か月半の休み明けで迎えた20戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天白川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったバクシンヒーローにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

6月30日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスリーサンナイナーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月29日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファイトバックを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って4勝目を挙げた。

8月12日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた27戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の塩沢特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったオリエンタルシチーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2002年）

6月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に敗れた。

7月7日、中3週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた30戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月6日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた34戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月8日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7歳（2003年）

7月20日、約7か月半の休養明けで迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。