スリーサンナイナー（1996年生、母サン）

スリーサンナイナー（1996年1月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時11歳）と交配したサンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦4勝2着2回、地方1戦0勝。1999年の葵ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

4月24日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダーリンワンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したクールネージュを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（2000年）

1月8日、約8か月の休み明けで迎えた3戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、2着となった。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の鳥栖特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワローヤルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月11日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシネマパラダイスをハナ差振り切って3勝目を手にした。

4月5日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

5歳（2001年）

5月12日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の御池特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の天白川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

7月14日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンクールウイナーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月5日、中2週で迎えた12戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

8月26日、中2週で迎えた13戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

10月6日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 雨/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。