ダイワメジャー（2001年生、母スカーレットブーケ）
Daiwa Major
2001.04.08
ダイワメジャー（2001年4月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋最高の」。2006年にJRA賞最優秀短距離馬、2007年にJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したスカーレットブーケが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦9勝2着4回、海外1戦0勝。2006年、2007年とマイルチャンピオンシップ(G1)を連覇した他、2006年の天皇賞（秋）(G1)に勝利するなど、G1級競走5勝を含む重賞8勝を挙げた。
プロフィール
基本情報
- 通算成績
- 28戦9勝 [9-4-5-10/28]
- 総賞金国内
- 10億223万円
- 生年月日
- 2001年4月8日
- 出生国
- 日本
- 品種
- サラブレッド
- 性別
- 牡
- 毛色
- 栗毛
- 厩舎
- 上原博之美浦
- 馬主
- 大城敬三
- 生産者
- 社台ファーム
- 抹消情報
- 中央：2007年12月26日抹消
性質分析
- 距離適性
- コース適正
- 馬場適正
- 成長
- 馬体重
- 脚質
- 出脚
- 末脚
- スタミナ
- 出走回数
回収率
血統
概要
母のスカーレットブーケは中央重賞4勝（中山芝[1800m],京都芝[1600m],札幌芝[1200m],東京芝[1600m]）。祖母のスカーレツトインクは海外1戦0勝。曾祖母のConsentidaは海外2戦0勝。父のサンデーサイレンスは海外G1・6勝（米国ダ[6勝]）。
近親馬
※活躍馬のみ。7代内クロス
| 種別 | 馬名 | クロス | 血量 |
|---|---|---|---|
| き | Sir Gallahad＝Bull Dog | 6*7×6 | 3.9% |
| き | Fairway＝Pharos | 7*7*7×6*7 | 4.68% |
| 牡 | Royal Charger | 5×5 | 6.25% |
| 牡 | Mahmoud | 5*6×6*7 | 7.03% |
| 牡 | Nearco | 6×5*6 | 6.25% |
| 牡 | Hyperion | 6*7×5*6*7 | 7.81% |
| 牡 | Bull Lea | 6×5 | 4.68% |
| 牡 | Phalaris | 6×7 | 2.34% |
| 牡 | Gainsborough | 7*7×6*7 | 3.9% |
| 牡 | Black Servant | 7*7×7 | 2.34% |
| 牡 | Man o' War | 7*7×7*7 | 3.12% |
| 牡S | Blue Larkspur | 6*6 | 3.12% |
| 牡M | Tracery | 7*7 | 1.56% |
| 牡M | Peter Pan | 7*7 | 1.56% |
| 牝 | Almahmoud | 4×5 | 9.37% |
| 牝 | Selene | 6*7×6*7 | 4.68% |
| 牝 | Plucky Liege | 7*7×7 | 2.34% |
| 牝M | Lady Angela | 4*5 | 9.37% |
5代血統表
血統分類
- サイアーライン
- サンデーサイレンス系
- ファミリーナンバー
- 4-d
レース成績
経歴
デビュー前
上原博之厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2003年）
12月28日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は546kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったモンスターロードにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。
3歳（2004年）
1月17日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフサイチバルドルに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。
2月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。
3月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。
4月18日、中3週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモバルクに1馬身1/4の差をつけてクラシックの栄冠を掴み取った。
5月30日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。
9月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 曇/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。
10月31日、中4週で迎えた8戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。
4歳（2005年）
4月3日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のチアズメッセージに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。
6月5日、中8週で迎えた10戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。
7月31日、中7週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたサイドワインダー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
10月9日、中9週で迎えた12戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。
11月20日、中5週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、伸びてきたハットトリック決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。
5歳（2006年）
2月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったバランスオブゲームに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。
4月15日、中6週で迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダンスインザムードを3/4馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。
6月4日、中6週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。
6月25日、中2週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。
10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで先頭をうかがい、最後は2着のダンスインザムードをクビ差振り切って重賞4勝目をマークした。
10月29日、中2週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のスウィフトカレントを半馬身振り切って秋の盾を掴み取った。
11月19日、中2週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のダンスインザムードをクビ差振り切って下半期マイル王の称号を獲得した。
12月24日、中4週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（5戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。
6歳（2007年）
3月31日、G1のドバイデューティーフリー（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバ芝1777m）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。
6月3日、中8週で迎えた23戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（7戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコンゴウリキシオーをクビ差だけ差し切って上半期マイル王の称号を勝ち取った。
6月24日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（8戦5勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。
10月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（9戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。
10月28日、中2週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で安藤勝己騎手（10戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。
11月18日、中2週で迎えた27戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で安藤勝己騎手（11戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスーパーホーネットをクビ差振り切って5つ目のG1タイトルを奪取した。
12月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。