ステルヴィオ（2015年生、母ラルケット）

ステルヴィオ（2015年1月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリア北部にある国立公園」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したラルケットが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2017年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月4日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサトノオンリーワンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月12日、中9週で迎えた2戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミスマンマミーアをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

10月7日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したダノンプレミアムを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月17日、中9週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったダノンプレミアムに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

3月18日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエポカドーロをハナ差振り切って重賞初制覇を遂げる

4月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

10月7日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアエロリットを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペルシアンナイトをアタマ差振り切って下半期マイル王の座に就いた。

4歳（2019年）

2月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

3月31日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

6月2日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

5歳（2020年）

3月1日、約9か月の休み明けで迎えた13戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5月16日、中6週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したダノンスマッシュを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月31日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、抜け出したカツジを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月26日、中7週で迎えた17戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

6歳（2021年）

1月31日、中4週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

9月12日、約7か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月30日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7歳（2022年）

1月5日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2022年5月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。