テイエムトップダン（1994年生、母ビューティディクテイタス）

テイエムトップダン（1994年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時11歳）と交配したビューティディクテイタスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡部牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回、中央障害6戦0勝2着2回。1997年の毎日杯(G3)に勝利した他、1997年のきさらぎ賞(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

6月8日、デビュー戦は清山宏明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタヤスリアリティーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつわぶき賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイトウマサムネを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

12月21日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1997年）

2月2日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したヒコーキグモにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月23日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒダカブライアンを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。

4月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦2勝）。17頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

9月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で和田竜二騎手（8戦2勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で和田竜二騎手（9戦2勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に敗れた。

12月21日、中6週で迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中2週で迎えた13戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦2勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したホッコービューティに半馬身届かず2着となった。

2月8日、中3週で迎えた14戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（11戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（12戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったナリタキングオーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（13戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のザフォリアを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

4月25日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（14戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた18戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（15戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブレーブテンダーをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月21日、中5週で迎えた19戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（16戦4勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

7月26日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（17戦4勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた21戦目は、G3の小倉記念（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で和田竜二騎手（18戦4勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

5歳（1999年）

1月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で和田竜二騎手（19戦4勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

2月21日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた23戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で和田竜二騎手（20戦4勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

4月4日、中5週で迎えた24戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で和田竜二騎手（21戦4勝）。11頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた25戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

10月3日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月9日、連闘で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったキタノワンから2馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月14日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったギベリンから2馬身半差の2着に敗北した。

11月28日、中1週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で出津孝一騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。