ナッシュビルシチー（1988年生、母アイランドダンサー）

ナッシュビルシチー（1988年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヒツタイトグローリー（当時15歳）と交配したアイランドダンサーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は小林牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回。1991年のオパールステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

3月2日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のユウキスペリオをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月13日、中5週で迎えた2戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエーエージェントに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた4戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で上籠勝仁騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で上籠勝仁騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゴールドストリートに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月28日、中4週で迎えた6戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で上籠勝仁騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月8日、中5週で迎えた7戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で上籠勝仁騎手（6戦3勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で上籠勝仁騎手（7戦3勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月20日、中1週で迎えた9戦目は、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で上籠勝仁騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた10戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で上籠勝仁騎手（9戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で上籠勝仁騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で上籠勝仁騎手（11戦3勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

4歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で上籠勝仁騎手（12戦3勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた14戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

2月9日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（13戦3勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず15着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた17戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（14戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた18戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（15戦3勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

5歳（1993年）

4月4日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で上籠勝仁騎手（16戦3勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上籠勝仁騎手（17戦3勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で上籠勝仁騎手（18戦3勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

6月26日、中7週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で上籠勝仁騎手（19戦3勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で上籠勝仁騎手（20戦3勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーワアイドルに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月18日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で上籠勝仁騎手（21戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月28日、中5週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で上籠勝仁騎手（22戦3勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の競馬法制定70周年記念芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で上籠勝仁騎手（23戦3勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。